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情熱のコンシェルジュブログ

元大工で設計士、現場監督、住宅営業の家造り日記です🎵家造りで迷走している方、これから家造りを始める方の参考になれたら嬉しいです🎵

1.17

皆様こんばんは‼️

情熱のコンシェルジュです‼️

 

今日のブログのタイトルは

 

『1.17』

 

です。

25年前の今日起きた阪神淡路大震災

多くの尊い命と多くの建物が倒壊した日。

被災された方、そのご家族様には心から

お悔やみを申し上げます。

私は直接被災した訳ではないのですが

当時の事は鮮明に覚えています。

僕は会社に行く前にテレビのニュースで阪神地方で

大きな地震があった。とニュースで見て

通勤電車に乗り込み会社に向かいました。

会社に着くと少しずつ地震の状況が分かってきて

とんでもないことになって神戸の町が壊滅的な被害を受けている状況がわかってきました。

神戸の支店との連絡も取れなく心配な時間が

流れながら今だかつてない大きな被害が少しずつ

分かってきて仕事どころではない時間を

過ごしたことを鮮明に覚えています。

 

その被災地に転勤する日が間もなくやって来ました。

大きな被害を受けた神戸の町を少しでも復興

のお手伝いをする部署が立ち上がり本社からは

僕が選ばれ全国から13人の仲間が神戸に集結し

神戸支店の仲間と1年間仕事をすることになりました。

3月の事でした。

まだまだ建物が倒壊している中、仕事をさせて

頂きました。

当時の会社も木造住宅を建築していたので主に

倒壊してしまった自社のお客様の建て直しの

仕事と他社で建てた建物が倒壊して依頼を受け

新築するお手伝いをしていました。

僕の当時の仕事は構造設計図を作成することと

現場監督をしていました。

仕事をしながら倒壊した自社の建物を見て

愕然としたことが多くありました。

はじめは余裕がなくじっくり建物や図面を

見れなかったのですが余裕ができて倒壊した

建物の状況、図面を照らし合わせてみると

 

図面通り施工されていない。

 

驚きました。

あるべき所に梁や筋交い、鉄筋、ボルトが無い。

良く見ると倒壊した建物には多く手抜き工事

と思える箇所が見つかりました。

休みの日は町を歩いて公共の鉄筋コンクリート

鉄骨造の建物、高速道路等様々な建築物を

見て廻りましたがやはり多くの手抜き工事と

見られる所がありました。

ある建物には本来コンクリートがあるべき

柱にジュースの空き缶や木片がありました。

ある家では基礎と土台をとめるためにあるべき

ボルトがなく針金で結ばれているだけでした。

 

衝撃的でした。

 

でも紛れもない事実で大きな揺れに耐えきれず

倒壊し、多くの尊い命を奪いその方々の

未来をも奪い、残されたご家族様に25年経っても

到底癒されることのない深い深い悲しみを

残してしまいました。

勿論全ての建物が欠陥建築ではありません。

建築基準をはるかに上回る力や想定してない

縦揺れで倒壊した建物がほとんどです。

この震災をきっかけに日本の建築物は大きく

変わりました。

特に多く倒壊した木造住宅には

耐震性能が大きく変わるだけでなく

地震で倒壊しなくても火災が起きてしまい

火災で多くの尊い命が奪われた教訓を生かし

耐火性能も大きく改善されました。

その後も現在に至るまで多くの改善、進化を

続けています。

しかしどんなに改善して法律を厳しくして

大きな地震や火災などの震災に耐えられるように

設計し、図面に書いても

 

図面通りに現場で施工していなければ

意味がない! 

 

そう強く思うのです。

神戸で強く思った気持ちは今も変わりません。

前回のブログでも書きましたが未だに法の抜け道を

見つけてお客様を騙してお金を巻き上げ今度は

破産手続きをして法律を味方に逃げようとする。

ズルくないですか?

ズルすぎますよね。

今回は社長が建築基準法違反で捕まりましたが

世間には上手くすり抜けている悪い人も

いますよね。

今回、一生に一回のマイホームを作るために

コツコツ貯めたお金が騙しとられたお客様は

本当に悔しく辛い人生を送りますよね。

またこのような欠陥住宅に気付かないで住み続け

もし大きな地震や火災が起きて安心だと思っていた

家が倒壊や火災になって命を落としたら...

そんなことはあってはいけないと思います。

建築に従事する人間は他人を幸せにも、

不幸にも、命を守ることも、時には

命を奪い残されたご家族様に癒えることの無い

深い悲しみを与えることもあります。

そのようなことのない建築業界にしなくては

いけませんね。

 

ではどうしたらしっかりした会社を探せるのか?

僕の経験から言いますと小さなことでは

嘘をつかない会社

当たり前ですが大切です。小さなことでも嘘を

ついている会社は欠陥住宅に繋がる強度の偽装などを

している可能性があります。

言っていることと、やっていることが違う。

こんな、会社も駄目ですよね。

例えばこれは標準仕様❗

といっても打ち合わせをしていくと

この色のキッチンは追加工事ですとか。

 

これは人としてどうかと思いますが

挨拶ができない。

これは営業、設計、監督、事務員、職人。

全て含みますが挨拶のできないような人が

いる会社はどうかと思います。

 

 

最後に皆様にやっていただきたいのは建築会社を

決める前に完成した建物だけでなく建築中の

現場を是非見てください。

できれば職人さんがいるときに。

もっと言うと職人さんと話してみてください。

職人がしっかりしていたら間違いはないと

思います。

 

僕が良く話している理想の建築会社のKさんの

会社では職人さんとの顔合わせのイベントを

しています。

『着工式』

というイベントですが、お客様と社員、

大工さんなどの職人さんが集まって顔合わせをする

決起集会みたいな事をしています。

お客様は自分の家を施工する職人さんが分かり

話もできます。

また職人さんからするとこれから建てるお客様の

顔が分かりまたどのような想いで家を建てるか

知ることができます。

素晴らしいイベントです。

だから職人さんも手を抜くことなんて考えも

しないのです。

そんなことをしている会社はほとんどないですが

少しでも実際現場で仕事をしてい職人さんと

話をしてみてください。

それができる会社は図面通りに施工している

信頼できる会社ですよ。

僕は元大工だからよく分かります。

 

今までの大きな震災を無駄にしないで

健全な建築業界に1日も早くなるよう

心から祈ります。

 

皆様今日もブログを読んでくださり

本当にありがとうございました‼️